「なんとなく歯が痛む」、「これ、虫歯かな?」と感じながらも、なかなか歯医者へ行けない方は多いのではないでしょうか。
また、治療が終わったから、「もう治った」「しばらくは大丈夫」と安心されている方も多いでしょう。
歯周病は初期の段階でほとんど自覚症状を感じない病気であり、虫歯は治療したあとの方が、虫歯に初めてかかる確率よりも虫歯リスクが高まります。
そのため、自宅できちんとお口のケアを行うことはもちろん、歯医者で定期的にお口の状態をチェックしてもらい、普段ブラッシングが不十分になりがちな部分をプロのクリーニングでしっかりとキレイにしてもらうことが重要です。
あなたは大丈夫?虫歯を自分でチェックしてみよう
虫歯は自然治癒することはなく、放っておくと症状はどんどん悪化します。そのため、虫歯の初期段階で虫歯を発見し、対処することが大切になります。
虫歯になっているかどうかを明らかにするためには、歯科医院できちんと検診を受けることが望ましいですが、なかなか通院の時間がない方は、下記の方法をチェックしてみてください。
1. 冷たいものが歯にしみる・痛む
まず、分かりやすい判断基準として、冷たいものを口にしたときにしみる・痛むといった症状があります。 こうした症状が現れてきたら、まず虫歯のでき始めを疑いましょう。
2. 歯と歯茎の境目が白い
歯茎と歯の境目は虫歯になりやすく、透明感がなく絵の具の白のような色になっている箇所があれば、初期の虫歯である可能性があります。
3. 奥歯の溝が黒くなっている
奥歯の表面が白く濁りはじめ、溝部分が黒くなりはじめると、虫歯になりかけのサインです。溝が黒くなったのを発見したら、なるべく早めに定期健診を受診しましょう。
4. 歯が茶色に
歯の溝が黒くなり、症状が少し進行すると、変色して茶色になってきます。穴が開いている可能性も高く、痛みを出さないためにも早期の治療が大切です。ただし子供の場合は進行が早いので白いむし歯でも進行することがあります。
自分は何点?歯周病リスクを評価してみよう
下記は、自分で簡単に歯周病になる危険度を診断することのできるチェック表です。 当てはまる項目の数によって、歯周病になるリスクを測ることができます。 何個あてはまるかを、自分でチェックしてみましょう。
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯を磨くときに血が出る
- 歯ぐきがさがってきた気がする
- 歯と歯の間にものがつまりやすくなってきた
- 歯がグラグラしている
- 口臭がある
- タバコを吸う
- 朝起きた時、口の中がネバネバする
- 糖尿病である
- 1年以上歯科医院に行っていない
上記に思い当たる点がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
【診断結果】
- 0点の方
- 今のところ歯周病の疑いはありません。ただし、歯周病にかかるリスクが0というわけではありませんので、定期的なお口のメンテナンスを欠かさず行いましょう。
- 1〜3点の方
- 軽度の歯周病になっているか、なりやすい状態にあります。ご自宅でのケアに力を入れ、歯科医院での定期的なクリーニングも行い、歯周病にならない口内環境を作っておくことが大切です。
- 4点以上の方
- 歯周病になっている可能性が高いです。早めに歯科医院を受診しましょう。
末永く自分の歯を使うためにも、早めの虫歯・歯周病予防を行いましょう!
ご自宅でのブラッシングだけでは、どうしても清掃が不十分になりがちな部分が出てきます。
当院では、患者様のお口の隅々までキレイにクリーニングしたり、虫歯や歯周病にならないための検査やアドバイスを行っています。
お口の健康状態を良好に保ち、歯を虫歯や歯周病にしないためにも、6ヵ月に1度の間隔で定期健診を受診いただくことをオススメします。
定期健診で実施するお口のメンテナンス内容
スケーリング
歯肉や歯周ポケットに付着している歯垢や歯石などの汚れは、むし歯や歯周病の原因となります。
スケーリングは、超音波を使用して歯石を除去する専用の機器で行います。保険適応内ですので気軽にお受けいただけます。
PMTC
歯科医院にて、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使って行う歯のクリーニングのことをPMTCと言います。
お口の中の細菌が増えると、歯磨きでは取りにくい「バイオフィルム」という汚れになります。そのバイオフィルムをPMTCで除去することで、歯の白さや健康な歯肉を取り戻すことができます。
歯周ポケットチェック
歯と歯肉の隙間を「歯周ポケット」と言います。
健康な歯の歯周ポケットは、深さ1~3ミリ程度ですが、歯周病が進行すると歯周ポケットがどんどん深くなっていきます。
その深さを専用の細い器具で計測し、どこが深いか確認していただいています。
TBI(ブラッシング指導)
TBIとは、Tooth Brushing Instructionの略で、歯科衛生士が行うブラッシング指導のことを言います。
いくら歯科医院で予防を行っていても、毎日の歯磨きを怠っていてはむし歯や歯周病は予防しきれません。歯科医院で正しい歯磨きの方法を習得し、ご自宅でのケアをしっかりと行いましょう。
また正しい磨き方を一度覚えれば、自分のみならず、お子さまや親御さまなどにも教えることができます。