歯周病はなかなか治らないからこそ予防しよう!!

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、歯周病はなかなか治らないからこそ予防しよう!! についてお話しします。

予防歯科では虫歯と並び、歯周病の予防もとても重視されます。

歯周病は、気づかないうちに少しずつ進行し、放置していると最終的には歯がぐらぐらして抜けてしまう原因になる病気です。

歯周病になっても治療すればいいと思っていらっしゃる方もおられるようですが、歯周病はなってから治すのではなく、歯周病にならないよう予防することが大切です。

それは、歯周病が治りにくい病気だからです。

今回は、歯周病はなかなか治らないからこその予防歯科の大切さについてご説明します

歯周病について

まず、歯周病についてお話しします。

歯周病とは

歯周病とは、歯肉や歯槽骨など、歯を支える歯周組織に生じる病気です。

歯周病は歯肉炎と歯周炎に分けられ、歯肉にだけ炎症が生じた歯肉炎が初期段階、そこから進み歯肉以外の組織に進んだものが歯周炎です。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯周病菌とよばれる細菌です。

歯周病菌は一種類ではなく、数えきれないくらいの膨大な種類がいます。

歯周病菌がどこにいるのかというと、歯の周囲のプラークというカスのような白い付着物の中にいます。

歯周病治療でプラークを取り除くプラークコントロールが重視されるのは、原因である歯周病菌が潜んでいるからです。

歯周病の進み方

歯周病は、初期の歯肉炎の段階で適切に治療をすれば、歯周組織は元の状態に治せます。

ところが、歯肉炎の段階での治療が遅れ、歯肉炎から歯周炎に進んでしまうと、歯の周囲の歯槽骨に炎症が広がります。

炎症を起こした歯槽骨は、吸収されて減少します。

歯周病が進んだ歯が最終的にはグラグラして抜けてしまうのはこのためです。

歯周病治療の問題点

歯周炎により骨が減ると、歯を支える力が減ります。

すると、噛み合わせの力に耐えられなくなり、さらに骨がダメージを受けて、骨が減るという悪循環に入ります。

では、減った骨は治療すれば元に戻るのか、残念ながらそうではありません。

そこが歯周病治療の問題です。

歯周炎になった歯周病は、治療を繰り返しても元の歯周組織に戻すことが難しいのです。

歯周病治療=歯周病の安定化

歯周病治療を受けても、元の状態に戻らないのなら、歯周病治療は何を目的にした治療なのでしょうか。

それは、歯周病の安定化です。

歯周病の安定化というのは、歯周病がそれ以上さらに進行しないようにする、進行する速さをグッと遅くするという意味です。

歯周病で予防歯科が大切とされる理由

歯周病に対して予防歯科が大切とされる理由は、歯周炎になってダメージを受けた歯周組織が元に戻らないからです。

グラグラした歯は、元のようなしっかりした歯に戻ることはありません。

歯周組織がダメージを受ける前に、歯周病にならないよう予防できれば、歯を支える力が衰えないので、歯の寿命が伸びるというわけです。

歯周病に対して予防歯科が大切とされる背景には、こういう理由があります。

歯周病と予防歯科

予防歯科では歯周病にどのような処置を行うのでしょうか。

プラークコントロール

歯周病治療でプラークコントロールが重視されるように、歯周病予防においてもプラークコントロールは基本と言っても過言ではないくらい大切です。

原因である歯周病菌がたくさんいるようでは、歯周病予防はできないからです。

プラークコントロールは、日常の歯磨きによるセルフケアが重要です。

セルフケアをしっかり行うため、予防歯科では、磨きやすい歯磨きグッズをご案内したり、歯並びや歯の形、大きさに合った歯磨き方法をご説明しています。

プラークの温床の除去

歯の表面に頑固にこびりついている石のように硬いものを歯石といいます。

歯石は、プラークが古くなって硬くなったものです。

歯石の表面を顕微鏡で見ると、小さな凸凹が無数にあります。

この凹凸は小さすぎるため、歯ブラシの毛先が入らず、この部分のプラークは取れませんし、このプラークが、新たなプラークに成長します。

歯石は、歯周病の原因であるプラークの温床になっているのです。

歯石は歯ブラシでは取れません。

スケーラーという専用の器械が必要ですので、スケーラーを使って歯石を取り除きます。

プラークの予防

歯石を取り除いた後の歯の表面は、ざらざらしています。

このざらざらもプラークが付着する足がかりになってしまいますので、専用の器械とペーストを使って、歯の表面がツルツルした状態になるまで磨きます。

こうして、歯の表面に新しいプラークがつきにくくし、そしてついてしまったプラークが取りやすい状態にします。

まとめ

今回は、歯周病はなかなか治らないからこその予防歯科の大切さについてご説明についてお話ししました。

歯肉炎の段階で歯周病を治療できれば、元に戻しやすいですが、歯周炎の段階にまで進んでからでは歯周病治療を頑張っても元通りに戻らなくなってしまいます。

このため、歯周病は、なってから治すのではなく、ならないように予防することが重要とされています。

当院は、虫歯だけでなく歯周病の予防にも力を入れている歯科医院です。

歯周病を予防し、歯の健康を保ちたいと考えている方は、当院にぜひお越しください。

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