二次カリエス(二次むし歯)を予防する予防歯科の大切さ

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、二次カリエス(二次むし歯)を予防する予防歯科の大切さについてお話しします。

虫歯で失われた歯の一部分は、元に戻ることはないので、現在の歯科治療では人工材料を使って詰めたり被せたりした治しています。

残念ながら、せっかく治した歯にまた虫歯ができることがあります。

それが二次カリエスです。

二次カリエスの予防も、予防歯科の大切な役割です。

今回は、二次カリエスを防ぐことの大切さについてご説明します

二次カリエスについて

まず二次カリエスについてお話しします。

二次カリエスとは

二次カリエスの二次とは、”二回目”という意味の言葉です。

ですので、二次カリエスは、二回目、二度目の虫歯という意味です。

なお、三回目や四回目など、二回目以降の虫歯も、二次カリエスの概念に含まれています。

二次カリエスの問題点

二次カリエスになっても、治せばいいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、二次カリエスにはさまざまな問題があります。

すでに歯が小さくなっている

二次カリエスになるということは、すでにその歯は一度虫歯治療を受けたことがあるということです。

虫歯で歯が小さくなり、そして虫歯治療で虫歯を削ることで、歯はさらに小さくなっています。

そこに虫歯が再発するということですから、小さくなった歯がさらに小さくなってしまいます。

あまりにも歯が小さくなれば、被せ物を入れる余地もなくなり、抜歯する他なくなることもあります。

神経をとらなくてはならなくなるかも

虫歯になった歯は、人工材料で修復されています。

神経を残しながら治した歯は、虫歯になると次の段階では、歯の神経をとらなくてはならなくなることもあります。

歯の神経がなくなると、虫歯になっても気がつきませんし、神経と一緒に歯に栄養や酸素を届ける血管も無くなってしまうので、歯が弱くなります。

弱ている歯がさらに弱くなる

すでに虫歯治療で神経をとっている歯は、すでに弱くなっています。

そんな歯に虫歯が再発すると、歯がさらに小さくなり、補強用の芯を入れても歯がもたなくなるかもしれません。

気がつかないこともある

神経をとった歯は、虫歯が再発しても、痛みを感じることがなくなりますから、虫歯が再発したことに気が付きにくくなります。

被せ物や詰め物が外れて、虫歯にはじめて気づくということも考えられます。

虫歯が再発したことに気づいたときには、大きな虫歯になっていて抜かざるを得なくなっているかもしれません。

二次カリエスの予防法

予防歯科では二次カリエスの予防にも取り組んでいます。

プラークコントロール

二次カリエスの原因も、虫歯菌が潜んでいるプラークです。

そこで、プラークを取り除くプラークコントロールの徹底を図ります。

プラークの付き具合を見れば、歯磨きのクセに加えて、より効果的な歯磨きの方法や歯磨きグッズも分かります。

ご自宅での歯磨きによるプラークコントロールがしやすくなるよう、セルフケアの方法をご説明します。

歯のクリーニング

歯の表面についている歯石はプラークが古くなって石のように硬くなったものです。

それは、歯肉を腫らす原因になるほか、プラークの温床にもなります。

ところが、歯磨きではいくら頑張っても歯石は取れないので、スケーラーという専用の器械を使って取り除きます。

スケーラーで歯石を取り除いた後は、歯の表面をツルツルになるまで磨いて、プラークがつきにくくします。

歯の表面の歯石や汚れを取り除く歯のクリーニングは、二次カリエスの予防にもたいへん効果的です。

フッ化物を使う

虫歯の予防には、フッ化物、つまりフッ素がたいへん効果的です。

二次カリエスの予防にも、もちろん高い効果があります。

フッ化物の使い方は、フッ化物配合歯磨き剤による歯磨き、フッ化物洗口液による洗口、フッ化物塗布です。

最も簡単なのは、フッ化物配合歯磨き剤による歯磨きですが、効果の高いのはフッ化物塗布です。

歯から溶け出したミネラル成分が歯に戻り、歯が治ることを再石灰化と言いますが、再石灰化時に最も多くフッ素を歯に取り込むことができるのが、フッ化物塗布だからです。

フッ化物塗布は歯科医院でしかできませんが、数ヶ月に一回で十分効果を得られます。

フッ化物配合歯磨きやフッ化物洗口液を日常的に使うと同時に、歯科医院でフッ化物塗布を受けると、フッ化物による虫歯予防効果を最大限に高めることができます。

被せ物や詰め物を作りかえる

被せ物や詰め物の縁と歯の縁がピッタリ合っていないと、段差ができてしまいます。

被せ物や詰め物の段差には、食べ物が引っかかったり、プラークが付着したりします。

つまり、被せ物や詰め物の段差が二次カリエスの原因になるわけです。

二次カリエスを予防するためには、段差を解消することが大切なので、被せ物や詰め物に段差があるなら、外して段差がでないように作り直します。

まとめ

今回は、二次カリエスを防ぐことの大切さについてお話ししました。

二次カリエスは、再発虫歯のことです。

一度治療した歯に虫歯が再発することは珍しいことではありません。

一度治療を受けた歯の虫歯は、初めての虫歯よりも歯の健康上のトラブルの原因になりやすいです。

二次カリエスを生じさせないためにも、予防歯科は重要です。

当院は、予防歯科を重視し、虫歯のみならず歯周病も防ぎたいと考えています。

一度虫歯治療を受けたことのある方や、虫歯や歯周病予防に関心のある方は、当院でぜひ予防歯科を受けてみませんか。

大田区鵜の木にある野原歯科医院

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