こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。
本日は、大切なお子さんの歯を虫歯から守る予防歯科の効果についてお話しします。
こんにちは
先日、ある妊娠中の方から、次のような質問を受けました。
「わたしは、昔から虫歯が多くて困っていました。虫歯が多い親から生まれる子どもも、虫歯だらけになるのでしょうか?」
確かに、子どもさんに虫歯がたくさんできるかもと思えば、心配になるのもわかります。
ですが、予防歯科に取り組んでいただければ、お子さんの虫歯を防ぐことも夢ではありません。
今回は、大切なお子さんの歯を虫歯から守る予防歯科の効果についてお話しします。
親御さんの虫歯の量は子供さんに関係する?
親御さんに虫歯がたくさんあると、子供さんにも虫歯が増えるのでしょうか。
生活習慣の影響
生活習慣によっては、虫歯のリスクが高まります。
例えば、食事の後の歯磨きの習慣がないと、虫歯のリスクが高まることはご存知でしょう。
歯磨きは、食事のたびにすることが大切です。
もし、親御さんに歯磨きの習慣がなければ、それを見て育つお子さんも歯磨きをしないかもしれません。
歯磨きしなければ、虫歯になりやすくなります。
親御さんの生活習慣に問題があり、虫歯が多くなっているのなら、それを見て育つお子さんも生活習慣の問題を抱えて大きくなるかもしれず、このために虫歯になりやすくなるかもしれません。
食習慣の影響
虫歯の発生には、食事も関係しています。
親御さんが、朝食と昼食、夕食を時間を決めて規則正しく食べる習慣をお持ちであれば、お子さんの食習慣もそうなると思います。
ところが、間食が多い食習慣や、時間をかけてダラダラと食べるような食習慣をお持ちであれば、それを見て育つお子さんもそのような食習慣になる可能性があります。
間食が多かったり、ダラダラと食べたりすると、虫歯菌の作り出す酸が中和されにくくなるので、虫歯の発生リスクが高まります。
親御さんに食習慣に問題があり虫歯が増えているのなら、そのお子さんも同様に虫歯になりやすくなる可能性が高まります。
お口の中の虫歯菌の影響
虫歯の原因は、ミュータンス菌などの乳酸菌です。
虫歯菌は生まれたときには、お口の中にはおらず、他所から入り込んで定着することがわかっています。
入り込むルートの多くは、親御さんの唾液です。
もし、親御さんの唾液の中に虫歯菌がたくさんいれば、それだけお子さんのお口にもうつりやすくなります。
虫歯菌がうつれば、虫歯のリスクが高まります。
親御さんの唾液に虫歯菌が多いかどうかは、唾液検査(サリバテスト)という検査法で知ることができます。
お子さんの歯を虫歯から守る方法
親御さんの歯に虫歯が多かったとしても、お子さんの歯を虫歯にならないようにする方法はあります。
虫歯菌がうつらないようにする
虫歯菌は、生まれたときにはお口の中にいません。
虫歯菌が住んでいる人のお口の中の唾液が、お子さんのお口の中に入り込むことで、虫歯菌がうつされます。
虫歯菌がうつらないようにすればいいわけです。
①食器を分ける
お箸やスプーン、フォークなど、唾液に触れる可能性のある食器は、別々にしましょう。
②取り箸を使う
大皿のお料理を取り分けるときも、一度お口に入ったお箸やスプーンなどは使わないようにしてください。
料理を介して、虫歯菌が広がっていくからです。
取り箸を使って、取り分けましょう。
③歯ブラシが当たらないようにする
洗面所に置いてある歯ブラシが他の人の歯ブラシに当たらないように気をつけましょう。
うがいのコップも分けるようにしましょう。
④他のお子さんにも気をつける
小さなお子さんは、おもちゃを口に入れることがあります。
他のお子さんが口に入れたものが、お子さんの口に入らないように気をつけてください。
フッ素を使う
フッ素は、虫歯の予防に効果的です。
フッ素の利用法は、フッ素入り歯磨き剤、フッ素入り洗口液、フッ素塗布の3つです。
フッ素入り歯磨き剤は最も簡単なフッ素の利用法です。
お子さんが6歳以上なら1450ppmの高濃度タイプがおすすめです。
フッ素入り洗口液は、1回/日タイプや、1回/週タイプがあります。
うがいをするだけでお口全体にフッ素が行き渡るので、フッ素入り歯磨き剤と組み合わせると効果的です。
フッ素塗布は、歯科医院でしか受けられないフッ素方法です。
通院の手間がかかりますが、数ヶ月に1回受けるだけで、効果が続きますし、歯にフッ素が入り込む効果が最も高いという利点もあります。
生活習慣を整える
生活習慣も整えましょう。
虫歯予防の生活習慣の基本は歯磨きですね。
毎食後、歯磨きをすること、このとき、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使い、歯と歯の間まできれいにしましょう。
特に注意して欲しいのが、寝る前です。
睡眠中が、虫歯のリスクが最も高い時間帯になります。
夕食後、歯磨きをしないで寝ると、虫歯になる確率が上がるので、ご注意ください。
食習慣を整える
食事をすると虫歯菌が乳酸を作るので、お口の中のpHが酸性に傾きます。
そして、唾液が中和して元に戻すのですが、中和するには時間がかかります。
中和が完了するまでの間、また何か食べるとpHが下がってしまいます。
そこで、しっかり中和してもらうために、ダラダラ食べるような食事の摂り方はやめましょう。
毎日時間を決めて、規則正しい食事時間を確保するともに、間食の回数も減らし、ジュースやスポーツ飲料なども控えるようにしてください。
歯科医院でのクリーニング
定期的に歯科医院で、歯のクリーニングを受けるのも虫歯予防に効果的です。
日常の歯磨きで磨けていないところも、歯科医院で確認して、きれいにできます。
歯石のように歯磨きでは取り除けないものも、歯科医院なら専用の器械を使って取り除けます。
ご自身に合った磨き方や、歯磨きグッズも紹介してもらえます。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けるのも、お子さんの虫歯予防に効果的です。
まとめ
今回は、大切なお子さんの歯を虫歯から守る予防歯科の効果についてお話ししました。
親御さんに虫歯が多い場合は、お子さんにも虫歯が多くなるかもと心配される方がいらっしゃいますが、必ずしもそうとは限りません。
予防歯科を実践していただければ、お子さんの虫歯は十分予防できます。
ポイントは、
①虫歯菌をうつさないようにする
②フッ素を使う
③生活習慣を整える
④食習慣を整える
⑤歯科医院でのクリーニングを受ける
ことです。
当院では、虫歯を治すだけでなく、虫歯にならないようにするため、予防歯科に積極的に取り組んでいます。
お子さんの虫歯予防にご興味のある方は、当院でぜひご相談ください。
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