こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。
本日は、飛沫を飛ばさない周りの人の健康を守る歯磨き法についてお話しします。
こんにちは
第7波の到来かと言われるほど、新型コロナウイルスの感染が再び広がりつつあるようですね。
新型コロナウイルス対策として、唾液などの飛沫の拡散による感染拡大を防ぐため、マスク生活が浸透してきました。
会話の時はマスクをすればいいのはわかるのですが、歯磨きのときはどうでしょう。
マスクをしながら歯磨きすることはできませんよね。
歯磨きをすると、唾液や歯磨き粉などの飛沫がかなり広い範囲に飛び散ります。
気がついたら、洗面所の鏡が汚れていたという経験をした方も多いのではないでしょうか。
歯磨きのときの飛沫も新型コロナウイルスに限らず、いろいろな細菌などのお口の汚れを広範囲に広げています。
そこで、今回は、飛沫を飛ばさない歯磨き方法についてお話しします。
気をつけてほしいご自宅以外の洗面所での歯磨き
新型コロナウイルスが唾液にも入り込んでいることは、唾液を使ったPCR検査が行われていることからもご存じの方も多いのではないでしょうか。
実は新型コロナウイルスに限らず、唾液にはお口の中のさまざまな細菌や汚れが含まれています。
これが歯磨きのときの飛沫と共に周囲に拡散していることが明らかになっています。
ご自宅で歯磨きする場合は、洗面所が汚れたというだけで済むかもしれませんが、職場や学校などの共用の洗面所での歯磨きとなれば、そういうわけにはいきません。
歯磨きを通してお口の中の細菌やウイルスを他の人にうつしてしまう恐れがあるからです。
昼食後の歯磨きのときなど、職場や学校といった自宅以外で歯を磨くときは、できるだけ飛沫を飛ばさないようにすることが、お互いの健康を守るためにとても大切です。
飛沫を飛ばさない歯磨きの方法
では、歯磨きの際に飛沫を飛ばさないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
お口を閉じた歯磨き
歯磨きのとき、お口が開かないように心がけるのが最も効果的です。
ですが、多くの方が歯磨きのときお口を開けてしまうようです。
奥歯の歯磨きではお口を閉じているという方も、前歯を磨くときはお口が開いていませんか?
そこで
①歯磨きのときにお口を閉じるように意識する
②お口を閉じた状態で唇に力を入れると柄が唇で押さえられて歯ブラシが動かしにくくなるので、口元の力を抜いて軽く閉じる程度に止める
③奥歯を磨くときは頬の力を緩める
④前歯を磨くときは口元をすぼめてお口を閉じる
このような方法で歯磨きすると、比較的簡単にお口を閉じたまま歯磨きができるようになります。
うがい
お口を閉じて歯を磨いても、磨いた後のうがいで飛沫を飛ばしてしまっては意味がありません。
歯磨きの後のうがいは、身体を前屈みに低くして、なるべく頭の位置を下げてから、ゆっくりとお水を吐き出すようにしてください。
もちろん、低くしすぎるとうがいしたお水が跳ね返ってお顔にかかりかねませんから、極端に低くする必要はありません。
こうすると、うがいによる飛沫の飛び散りも抑えられるようになります。
飛沫を抑えるための注意点
お口を閉じて歯磨きの飛沫を抑えるだけでは不十分です。
シンクの周りもきれいに保つ必要があります。
歯磨きはできるだけ1人で
昼休みの時間は決まっているものですから、昼食後の歯磨きはどうしても時間が被ってしまいがちです。
ですが、時間をずらすなどして、できるだけ1人で歯を磨くようにしてください。
何人か集まってしまいますと、それだけで会話が始まってしまうこともありますし、気をつけても飛び散った飛沫が隣の人の手についてしまう可能性もあるからです。
歯磨きをしながら会話をしたのでは、せっかくお口を閉じようとしても閉じられるものではありません。
歯磨きはできるだけ1人でするようにすることをおすすめします。
歯磨きの後
歯磨きが終わった後は、シンクの中に水をかけて、シンク内の汚れを軽く洗い流してください。
歯磨きのうがいの汚れが残ったままのシンクは、衛生面だけでなく、見た目にも心理的にも歓迎されるものではないでしょう。
シンク内を直接触るようなことはまずありませんから、歯磨きのたびにピカピカに洗う必要はありません。
水で流す程度で十分なので、シンクを洗って、うがい後の汚れを流してください。
蛇口も清潔に
歯磨きをした後、多くの方がそのままの手で蛇口のハンドルやレバーを操作していると思います。
歯ブラシを触った手には、お口の中の細菌や汚れがたくさんついています。
その手で蛇口のハンドルやレバーを触ったのでは、飛沫を抑えたとしても、ハンドルやレバーを触った次の人の手にお口の中の細菌などがうつってしまいます。
歯磨きが終わった後、歯ブラシを洗うと思いますが、このときに同時に手も石けんで洗うことで、手も清潔な状態にしてください。
そうしてから蛇口を閉めると、蛇口が汚れず、次の方に細菌やウイルスが広がってしまうこともありません。
お口を閉じたときに使いやすい歯ブラシ
最後に、お口を閉じた歯磨きのときに使いやすい歯ブラシをご紹介します。
歯ブラシはいろいろなタイプが販売されていますが、お口を閉じたままでも磨きやすい歯ブラシは、毛先がついているヘッド部分の厚みが薄いタイプです。
ヘッドの厚みの薄い歯ブラシは、奥歯に届きやすいのでおすすめです。
まとめ
今回は、飛沫を飛ばさない周りの人の健康を守る歯磨き法についてお話ししました。
新型コロナウイルスに限らず、歯磨きのときに飛び散る飛沫には、いろいろな細菌や汚れが含まれています。
そこで、ご自宅以外で歯を磨くときは
①歯磨きのときはお口を閉じるよう心がける
②うがいは低い位置から
③できるだけ1人で歯磨きする
④シンクの汚れは水で洗い流す
⑤歯磨きした手ですぐに蛇口を触らない
などにより、飛沫に含まれる細菌やウイルスなどから、周囲の方々を守るようにしてください。
当院では、今回ご紹介した歯磨きだけでなく、みなさま一人一人に適した歯磨きの方法のご説明、歯磨き用品のご紹介などもおこなっています。
もし、歯磨きの方法や歯磨き用品の選び方などがよくわからないという方は、当院でぜひご相談ください。
大田区鵜の木にある野原歯科医院
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