お口の細菌を減らすうがい薬の効果的な使い方

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、お口の細菌を減らすうがい薬の効果的な使い方についてお話しします。

こんにちは

最近、新型コロナウイルスの感染拡大が再発し、第7波が到来したのではないかとも言われるようになりました。

新型コロナウイルスに感染すると、唾液にもウイルスが含まれるようになります。

唾液に含まれた新型コロナウイルスに対しては、うがい薬でうがいをするとウイルス量を減らしたり、ウイルスを不活化したりすることができることが明らかになっています。

これは新型コロナウイルスに限ったことではなく、お口の中のさまざまな細菌やカビ菌、ウイルスに対しても言えることです。

そこで、今回は、お口の細菌を減らすうがいの効果的な使い方についてお話しします。

うがいは2タイプ

”うがい”と一言で言っても、実は”うがい”には2種類あることをご存知でしょうか。

日本口腔外科学会では、”うがい”を”含嗽”と”洗口”の2タイプに分類しています。

含嗽(がんそう)

含嗽は、液体をガラガラとしながら喉の入り口(咽頭)からお口全体に行き渡らせて、お口の中をきれいに洗い流した後、ペッと吐き出す行為です。

英語では”gargle(ガーグル)”と表記します。

洗口(せんこう)

洗口は、液体をブクブク、もしくはクチュクチュとしながら、お口の中をきれいに洗い流し、静かにお口から吐き出す行為です。

英語では”mouth wash(マウスウォッシュ)”または”mouth rinse(マウスリンス)”と表します。

うがいの注意点

歯磨きの後など、何気なく日常で行っているうがいですが、実は注意点があります。

誤嚥のリスク

誤嚥とは、お口に含んだ食べ物や飲み物を食道ではなく、誤って気管に入れてしまうことです。

高齢者の肺炎の原因のひとつとして知られています。

実は、うがいの一種である”含嗽”は喉の入り口付近までうがい薬を行き渡らせるため、”含嗽”すると、特に高齢や障害のある方は誤嚥を起こすリスクが指摘されています。

そのため、高齢者や障害者の方などで、日常的に含嗽する習慣のない方は、含嗽ではなく洗口にする方が安心です。

周囲の汚染

ペッと吐き出す含嗽はいうまでもなく、静かに吐き出す洗口も、吐き出した水が飛び散って周囲を汚してしまうことがあります。

吐き出した水にはお口の中の細菌や汚れが含まれていますから、決してきれいなものではありません。

うがいをした後、周囲の環境を汚さないようにするためにも、強く吐き出さないように気をつけてください。

うがい薬の種類

うがい薬はいろいろなタイプがあり、効果効能もそれぞれ異なります。

ここでは、医療機関で発行される処方箋で入手できるものをご紹介します。

消毒・抗菌用うがい薬

お口の細菌や真菌(カビ菌)などの病原微生物に殺菌効果のあるうがい薬です。

毒性も低く、しみたり痛んだりするなどの刺激が少ないのが特徴です。

イソジンガーグル®︎、ネオステリングリーン®︎、デンターグル®︎などが挙げられます。

炎症緩和用うがい薬

お口の中の傷を治したり、腫れを緩和したりする効果のあるうがい薬です。

消毒効果はありませんが、口内炎や歯肉の腫れなどを改善させる効果があります。

アズノールガーグル®︎、アズレン®︎、含嗽用ハチアズレ®︎などです。

新型コロナウイルス対策ならイソジンガーグル®︎

イソジンガーグル®︎は、ポビドンヨードという消毒作用のある薬を使って作られたうがい薬です。

ポビドンヨードは、新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果が確認されています。

このため、イソジンガーグル®︎は、新型コロナウイルスを抑えるためのうがい薬としては第一選択となっています。

うがい薬の消毒効果を高めるポイント

消毒薬の効果は、”消毒薬の濃度”、”消毒薬を作用させる時間”、”消毒薬の温度”の3条件によって影響を受けます。

イソジンガーグル®︎でのうがいで新型コロナウイルスなどを効果的に死滅させるポイントについてお話しします。

消毒薬の濃度

新型コロナウイルスを死滅させるイソジンガーグル®︎の濃度は、0.5%とされています。

現在、販売されているイソジンガーグル®︎の濃度は7%で、これを薄めて使うようになっています。

イソジンガーグル®︎を15~30倍に薄める、具体的には2~4mlを60mlの水で薄めるよう指示されていますが、これで十分効果が得られることが明らかになっています。

消毒薬を作用させる時間

新型コロナウイルスを死滅させるために必要なポビドンヨードを作用させる時間は、15秒です。

ただし、薄めてから時間が経つにつれて消毒力が低下します。

薄めたらすぐに使う方が効果が高いとされています。

消毒薬の温度

消毒薬は温度を上げると消毒効果が高くなることが明らかになっています。

しかし残念ながら、新型コロナウイルスに対するイソジンガーグル®︎の消毒効果が最大限になる温度は、明らかになっていないようです。

効果的なうがい薬の使い方

最後に、イソジンガーグル®︎などの消毒用うがい薬で、お口の中の細菌やウイルスを死滅させるための効果的な使い方についてご紹介します。

うがい薬に限らず、消毒薬はタンパク質などの汚れがたくさん残っていると効果が弱くなります。

そこで、2回に分けてうがいをすることをおすすめします。

具体的には、

①まず最初にうがい薬を薄めて20mlにする

②そして、5mlで10秒間ブクブクとお口の中を洗う

③残りの15mlで20秒間ブクブクとする

というような使い方です。

こうすると、最初の5mlでお口の中のタンパク質などの汚れが中和されたり、薄められたりしますので、2回目のうがいの効果がとても高くなるというわけです。

まとめ

今回は、お口の中の細菌などの病原微生物を減らすための効果的なうがい薬の使い方についてお話ししました。

うがい薬でのお口の中の消毒はは、誰でも簡単にできる上、費用もかかりません。

副作用の心配もほとんどありません。

イソジンガーグル®︎には唾液中に含まれる新型コロナウイルスなどの量を一時的にですが、減らす効果もあります。

今回ご紹介したうがい薬は、医療機関で発行される処方箋で受け取ることができます。

もし、うがい薬でのお口のケアにご興味のある方は、当院で是非ご相談ください。

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