こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。
本日は、歯の健康を守る5つの生活習慣についてお話しします。
生活習慣病という病気を聞いたことありませんか。
生活習慣病は、食事や運動などの日常の生活習慣が発症に大きく関係している病気です。
高血圧症や糖尿病などが有名ですが、歯周病も生活習慣病のひとつです。
このように歯の健康には日常の生活習慣が大きく関係しています。
今回は、歯の健康を守る生活習慣についてお話しします。
歯に影響する生活習慣
歯に影響する生活習慣としては、以下のものが挙げられます。
□タバコを吸う
□口呼吸をする
□間食が多い
□食事が不定期
□炭酸飲料を飲むことが多い
□すっぱい食べ物が好き
□歯磨きしないで寝ることがある
□歯ぎしりや食いしばりをする
□歯が抜けたままにしているところがある
□悪くなってから出ないと歯科医院に行かない
一つでも当てはまるものがあれば要注意です。
歯の健康を守る生活習慣
では、歯の健康を守るために気をつけておいていただきたい日常生活状の習慣についてご説明します。
歯磨き習慣
①歯と歯の間まできれいにする
歯磨き習慣は、歯の健康を守る一丁目一番地です。
歯磨きがきちんとできているかどうかは、それだけで歯の健康を左右します。
実は、歯ブラシだけで歯を磨いていても、歯の全ての面をきれいにすることはできません。
なぜなら、歯ブラシの毛先は歯と歯の間まで届かないからです。
そこで、歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを使ってください。
歯間ブラシやデンタルフロスは歯と歯の間を効率的にきれいにできます。
確かに毎回、歯間ブラシやデンタルフロスを使うのは大変です。
1日1回するだけでも全然違いますので、歯間ブラシやデンタルフロスを使う習慣を身につけるようにしてください。
②歯磨きの回数
歯磨きは、間食も含め、何かを食べるたびにするのが基本です。
ですが、食事のたびに必ずするというのはなかなか難しいものです。
そこで、少なくとも朝食後と夕食後は必ずするようにしてください。
また、寝ている間は唾液の量が減って虫歯のリスクが高まるので、寝る前の歯磨きはかなり効果的です。
③フッ素入り歯磨き粉を使う
フッ素が虫歯予防に効果が高いことはよく知られています。
フッ素には洗口剤や塗布剤などいろいろありますが、簡単に使えるのがフッ素入りの歯磨き粉です。
6歳以上の方は、フッ素濃度1450ppmの高濃度タイプをお使いになると、より効果的に虫歯を予防できます。
歯磨きのときにはフッ素入り歯磨き粉がおすすめです。
歯科医院の受診習慣
歯間ブラシやデンタルフロスも使って歯を磨いていても、届かないところはあるものなので、そこの汚れは残ってしまいます。
また、歯石のように歯ブラシでは取れないものもあります。
そこで、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることをおすすめします。
定期的に診てもらっていると、虫歯や歯周病になったとしても早期発見できます。
数ヶ月に一回、歯をきれいにしてもらうだけで、歯の健康はグッとアップしますから、悪くなってから行くのではなく、定期的に歯科医院を受診する習慣も身につけてください。
食事習慣
①食事の回数
歯の健康には、食習慣も大きく関係しています。
食事をするたび、お口の中では虫歯菌が歯を溶かす酸を作り出します。
虫歯菌が作り出した酸は、唾液の働きによって中和されるのですが、中和されるまで時間がかかります。
1日の間に食事の回数が多ければ多いほど、酸がたくさん作り出される上、中和が難しくなります。
規則正しい食事に加え、間食は1日1回程度に止めるようにしましょう。
②よく噛んで食べる
人は噛めば噛むほど、唾液が生み出されるようになっています。
唾液は、虫歯菌などの活動を抑える抗菌作用、お口の汚れを洗い流す洗浄作用、虫歯菌によって溶かされた歯を治す再石灰化作用など、歯の健康に大切な働きをたくさん持っています。
食べるときは、少し噛んで飲み込むのではなく、よく噛んでから飲み込む習慣を身につけるようにしましょう。
③栄養バランス
甘いものは虫歯の原因としてよく知られているように、甘いものは歯の健康の大敵です。
ですが、虫歯菌が好きなように人も甘いものは好きです。
甘いものを断つというのは理想的ですが、かえってストレスの原因となり生活習慣の改善を遠くしてしまいかねません。
甘いものをゼロにするのではなく、減らし、栄養バランスの取れた食事をとる習慣を身につけましょう。
ストレスの緩和
ストレスと歯の健康というとあまり関係していなさそうに思われるかもしれませんが、ストレスも歯の健康に関係しています。
歯の健康を害する原因のトップは、虫歯と歯周病です。
虫歯も歯周病も、お口の中の細菌によって引き起こされる病気です。
余談ですが、世界で最も多い細菌感染症が、虫歯と歯周病と言われています。
虫歯菌や歯周病菌の活動を抑えたり、量を減らしたりするのに関係しているのが、免疫力です。
免疫力は、ストレスの影響を受けやすく、ストレスがたまると免疫力が下がってしまいます。
疲れがたまると風邪をひきやすくなるのはこのためです。
ストレスをなくすことは難しいですが、緩和することはできなくないです。
趣味やストレッチ体操などを通してストレスを解消すると同時に、睡眠をきちんととって疲れをためないようにしましょう。
禁煙
タバコの健康への害悪はよく知られていると思います。
全身の健康だけでなく、お口の健康にもタバコは百害あって一利なしです。
例えば、タバコを吸う人と吸わない人を比べると、歯周病のリスクがタバコを吸う人は吸わない人の3倍にも高まります。
タバコを吸う方は、禁煙を心がけてください。
禁煙は難しいと思いますので、病院などの禁煙外来や禁煙グッズを利用してみるといいでしょう。
まとめ
今回は、歯の健康を守る生活習慣についてお話ししました。
歯の健康を守る生活上の習慣としては、
①歯磨き習慣
②歯科医院の受診習慣
③食習慣
④ストレス緩和
⑤禁煙
が主となります。
当院では、『歯磨きの方法』『歯間ブラシやデンタルフロスの選び方と使い方』などを通して、適切な歯磨き習慣を身につけていただくようにしています。
もちろん、歯のクリーニングや虫歯や歯周病のチェックも行っており、皆様の歯の健康増進に日々取り組んでいます。
歯の健康でよくわからないことがあるという方や、何かおかしい感じがしたという方は、当院でぜひご相談ください。
大田区鵜の木にある野原歯科医院
野原歯科医院は東京にある、多摩川線鵜の木駅より徒歩6分のところにございます。
提携駐車場は12台ございます。
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