こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。
口臭について悩まれている方も多くいらっしゃるかと思いますが、診療をしていると、そのような方から相談を受けます。そこで今回3回にわたり、口臭の原因、ご自身で行えるセルフケア、医療機関で行う口臭診療についてお話しします。
第二弾は「口臭が気になったときのセルフケア」についてです。
↑第一弾は、「口臭の原因について」です
口臭は、自分自身で気がついたときだけでなく、人から指摘されても嫌なものです。
深刻に受け止めた結果、社会生活に影響が出ることもあります。
もし、口臭が気になったら、私たちはどうすればいいのでしょうか。
そこで、今回は、ご自宅でできる口臭のチェック方法やセルフケアの方法についてお話しします。
口臭のセルフチェック方法
口臭がしているのかどうかを簡単にチェックする方法があります。
ビニール袋に息をはいてみる
ビニール袋の空気を抜いて口に当てて、息を吹き込んでみる方法です。
最も手軽なセルフチェック法です。
スーパーマーケットなどにおいてあるロール状になっているビニール袋くらいのサイズがおすすめです。
息を吹き込んでから、少し間をおいてから、におってみてください。
歯間ブラシやデンタルフロスをにおってみる
奥歯の歯と歯の間がわかりやすいのですが、歯間ブラシやデンタルフロスを通してみて、そのにおいを嗅いでみる方法もあります。
歯周病や磨き残しから生じた口臭なら、歯と歯の間の歯ぐきの奥深くからにおっていることが多いので、比較的わかりやすいです。
ただし、歯ブラシをにおってみても、歯ぐきの中からのニオイはわかりにくいので、ご注意ください。
口臭チェッカーで調べる
口臭チェッカーは、内蔵しているニオイセンサーがご自身の口臭を数値化して表す器械です。
他のセルフチェック法と異なり、口臭チェッカーなら客観的に口臭を評価できます。
口臭チェッカーは、医療機関においてあるような口臭測定器ほどの精度はありませんが、価格はそれほど高くない上に、ご自宅で手軽に口臭の有無を調べることができるのでとても便利です。
口臭チェッカーはいろいろなメーカーから発売されていますから、Amazonなどインターネット通販サイトで調べてみて下さい。
口臭のセルフケア方法
生理的口臭とよばれる朝起きたときの口臭や、食後や飲酒後などの口臭はセルフケアでの対応も可能です。
ブラッシング
朝、目覚めたときの口臭や食後の口臭には、ブラッシングでお口の中をきれいにすることが大切です。
特に、起床時の口臭は寝ている間に増えたお口の中の細菌が原因なので、ブラッシングでお口の中の細菌を取り除けば、簡単に解消できます。
また、口臭の多くは、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの隙間である歯周ポケットから発生しています。
そのため、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間をきれいにしたり、歯ブラシの当て方を調整して歯周ポケットの中まできれいにすることも口臭ケアにとても効果的です。
デンタルフロスや歯間ブラシの選び方や、適切な歯ブラシの使い方がわからないときは、歯科医医院でご相談ください。
口臭スプレー
外出中などの理由でブラッシングがしにくい場合は、口臭スプレーもおすすめです。
コンパクトで携帯しやすいので、外出時にも使いやすいです。
食後の口臭に加え、飲酒後や喫煙後の口臭にも口臭スプレーを使ってみてください。
口臭消臭剤
口臭消臭剤とは、口臭改善に効果のある錠剤のことです。
錠剤といっても、処方薬ではないので、ドラッグストアなどで購入していただけます。
口臭消臭剤を口臭が気になるときや食後に飲むだけなので、使い方も簡単ですし、液体ではないので携帯性にも優れています。
中には、ブレスケアフィルム®︎のようにシート状になっており、飲むのではなく舌の上で溶かすタイプもあります。
錠剤を飲むのが苦手な方や、飲水がない場合などは、シート状のものもおすすめです。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュは、洗口液です。
マウスウォッシュには口臭予防の効果がありますので、口臭ケアに適しています。
デンタルリンスと違って歯磨きが必要ないので、外出先でも使いやすいです。
口臭予防に加えて、お口の中の浄化作用やスッキリ感などの効果が得られます。
使い方も、適量をお口に含み、30秒前後お口の中でクチュクチュとし、終わったら吐き出巣だけなので簡単です。
なお、吐き出した後、改めてうがいをする必要はありません。
口臭ガム
多くのガムには香料が含まれています。
ガムを噛めば、ガムの香料によって口臭が隠されます。
これをマスキング効果と言います。
また、ガムを噛むと唾液の分泌が活発化しますので、唾液の持つ汚れを洗い流す洗浄作用や、お口の中の細菌の活動を抑える抗菌作用により、口臭そのものを抑える効果も得られます。
舌クリーニング
舌の表面には舌苔(ぜったい)という汚れのような付着物がついています。
舌苔自体は、あることが普通なので心配することはないのですが、舌苔がたくさんついている方の中には稀に口臭の原因になっている場合があります。
そのようなときは、専用の舌ブラシで舌苔のクリーニングをしてみるのも口臭ケアのひとつの方法です。
ただし、歯ブラシで舌のクリーニングを試みる方がおられるようですが、歯ブラシで舌苔を取り除くのはやめてください。
舌が傷ついてしまい、違う病気を引き起こす原因になる可能性があるからです。
まとめ
今回は、口臭のセルフチェック方法とセルフケアについてお話ししました。
口臭をしているかどうかは、
①ビニール袋に息をはく
②デンタルフロスや歯間ブラシを嗅いでみる
③口臭チェッカー
などでセルフチェックできます。
口臭ケアについては、
①ブラッシング
②口臭スプレー
③口臭消臭剤
④舌クリーニング
口臭の多くはお口の磨き残しから発生していますから、これらの中でもブラッシングがとても効果的です。
当院では、ブラッシングの説明や道具の選び方だけでなく、歯周病や虫歯治療にも積極的に取り組んでいます。
口臭ケアに取り組みたいけれど、効果的なブラッシング方法や歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシの選び方などがよくわからないという方は、当院でわかりやすくご説明させていただきますので、一度ご相談ください。
ちなみに歯間ブラシの選び方はこちらに簡単に記載しております!
是非ご覧ください!
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