お子さんは大丈夫?口に生じるカビについて

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、お子さんのお口に生じるカビ、鵞口瘡 についてお話しします。

カビの菌を私たち医療関係者は、真菌(しんきん)とよんでいます。

病原性を持った真菌が原因となって生じる病気を真菌感染症と言いますが、真菌感染症はお口の中にもしばしば生じます。

お口の中に生じた真菌感染症を鵞口瘡(がこうそう)といい、特に、小さなお子さんでは比較的よく見られます。

今回は、お子さんのお口に生じるカビである鵞口瘡についてお話しします。

鵞口瘡とは?

鵞口瘡とはどのような病気なのでしょうか。

鵞口瘡の頻度

鵞口瘡は、新生児の2〜5%程度に発症します。

比較的高い頻度で生じることがわかります。

しかし、1歳以上となると、ほとんど見られなくなります。

新生児に特徴的に生じる病気といえますね。

鵞口瘡の原因

鵞口瘡の原因は、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)に代表されるカビ菌です。

カビ菌がお子さんのお口の中にいると聞くとびっくりされる方も多いのではないでしょうか。

実は、このカンジダ・アルビカンスというカビ菌は、持っていない方を探す方が難しいほど、子どもも大人も関係なく、ほとんどの方が手足やお口の中に持っているカビ菌です。

ですから、驚かないでください。

しかし、みんながみんな、鵞口瘡の症状を認めるわけではありません。

カンジダ・アルビカンスは病原性の弱い菌で、普段はお口の中で静かに潜んでいます。

疲れがたまったり、風邪をひいたりして、体調が悪くなったときに免疫力が低下することで現れるカビ菌です。

鵞口瘡の症状

鵞口瘡の症状としては、まず最初に、舌の上側、頬の内側、歯肉など、お口の中のいろいろなところに白いポツポツとした少し盛り上がった粘膜斑とよばれる斑点が発生します。

やがて、それらが広がり、広い面積が白くなります。

しかし、広がったとしても、痛みを訴えることはありませんし、熱を出すこともありません。

哺乳に影響が出ることもほとんどありません。

鵞口瘡の治療法

鵞口瘡は、先ほどお話ししたように、カンジダ・アルビカンスに代表されるカビ菌によって起こります。

ですが、赤ちゃんの頃を含めて、お子さんの体に何らかの悪影響を及ぼすことは、たいへん稀で、自然に治ってくることがほとんどです。

そのため、積極的な治療を行わないことも珍しくありません。

食欲が落ちる例は少ないですが、もし食欲が落ちて哺乳に影響が認められるようなケースでは、抗真菌剤という塗り薬を処方することもあります。

抗真菌剤を使えば、3〜4日でよくなります。

一度治っても、何回か繰り返してくることもありますが、お子さんが成長して免疫力がついてくるにつれて、次第に現れなくなります。

頻度は非常に低いですが、治りが悪い場合は、細胞性免疫不全症という病気の可能性もあります。

ミルクかすとの違い

お口の中に、白いものがつくのは鵞口瘡だけではありません。

比較的よく見られるのが、母乳やミルクを飲むことによって生じるミルクかすです。

一見すると、ミルクかすは鵞口瘡ととても似ています。

ミルクかすと鵞口瘡の見分け方は、簡単なところでは、『剥がれやすいかどうか』です。

ミルクかすは、簡単に取れます。

湯冷しを飲ますだけで剥がれるほどです。

鵞口瘡は、ミルクかすのように簡単には取れません。

もし剥がそうとすると、出血します。

簡単に取り除けるようならミルクかす、そうでないなら鵞口瘡と考えてください。

日常的な注意点

先ほどご説明した通り、カンジダ・アルビカンスは、ほとんどの方が持っている病原性の弱いカビ菌です。

そのカビ菌がお子さんに入り込む可能性がもっとも高いのは、生まれるときに通るお母さんの産道です。

その他、親御さんの指先や乳首、哺乳瓶も感染経路と考えられています。

産道を通るときはどうしようもありませんが、その他の感染経路なら対策は可能です。

手をよく洗うこと、哺乳瓶や吸口はしっかり消毒すること、これらに気をつけるようにしてください。

もし、鵞口瘡が出ているタイミングで、BCGなどのワクチン接種を予定しているのなら、小児科の医師に一度相談した方がいいでしょう。

まとめ

今回は、お子さん、中でも新生児のころのお口の中に出やすい鵞口瘡という病気についてお話ししました。

鵞口瘡は、カンジダ・アルビカンスに代表されるカビ菌によって生じる病気です。

1歳を超えるとほとんど見られなくなりますが、抗菌薬を長期的に処方されているお子さんや風邪をひいて免疫力が下がったお子さんなどに現れることもあります。

悪い病気ではなく、自然に治ってくることが大半なので、薬を処方されず経過観察となることも多いです。

カンジダ・アルビカンスは、ほとんどの方が持っているカビ菌なので心配ありません。

当院は、カンジダ・アルビカンスの診療も行っている歯科医院です。

もし、お子さんのお口の中に白い付着物がついていて、不安な方は当院でぜひご相談ください。

大田区鵜の木にある野原歯科医院

野原歯科医院は東京にある、多摩川線鵜の木駅より徒歩6分のところにございます。

提携駐車場は12台ございます。

野原歯科医院は、東京都大田区鵜の木周辺にお住いの方の歯の健康を第一に考えております。

東京都大田区鵜の木のかかりつけの歯医者として、お気軽にぜひ、ご相談ください。