舌が短いと思ったら舌小帯強直症かも

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、舌が短いと思ったら舌小帯強直症かもについてお話しします 。

お子さんの食べ方や話し方がおかしいなと思ったら、もしかしたら舌が短いのかもしれません。

舌が短くなる原因のひとつに、舌小帯強直症という病気があります。

舌小帯強直症とはどのような病気なのでしょうか。

そして、どのようにして治療するのでしょうか。

今回は、食事や会話に悪影響を及ぼす舌小帯強直症についてお話しします。

舌小帯強直症とは

まず、舌小帯強直症についてご説明します。

舌小帯とは

舌小帯とは、下顎の前歯の裏から舌にかけて伸びている筋のことです。

舌小帯には重要な血管や神経はありませんので、下顎の前歯に当たって傷ついたとしても、出血も痛みも比較的わずかです。

ご家庭でできる見分け方

ご家庭でお子さんの舌が短いのかどうかを見分ける方法があります。

舌を、べぇ〜っとできるだけ前に伸ばさせてください。

このとき、舌先がとがらず、くぼんで舌先の形がハート状になったら、舌が短い、つまり舌小帯強直症の可能性があります。

また、自然にお口を開けて、舌を上にあげてもらうのもいいでしょう。

もし、舌先が引っ張られてへこんだら、やはり舌小帯強直症が考えられます。

これらのように舌先が変形するのは、舌小帯が短いために、舌先が引っ張られてしまうからです。

舌が短いかどうかは、舌を伸ばすだけでこのように比較的簡単に見分けられますから、お子さんの舌をぜひ観察してみてください。

新生児期での舌小帯

実は、生まれて間もない赤ちゃんの舌小帯は、短いのが正常です。

しかも、大人と異なり、舌の先にまでくっついています。

そして、成長とともに長くなり、くっついている部分が舌先から少しずつ下がっていきます。

そのため、少なくとも1歳6ヶ月ごろまでは、お子さんの舌が短いかどうか、つまり舌小帯強直症かどうかの診断を下すことはできません。

舌小帯強直症の問題

先にご説明した通り、舌小帯には血管や神経があまりなく、舌が短いからといって、痛みや腫れなどの症状は現れません。

舌小帯強直症で問題となるのは、舌の運動障害、つまり舌の動く範囲が狭くなることです。

食事への影響

母乳を吸うためには、舌の動きがとても大切です。

舌の動きが悪くなることで、母乳が吸いにくくなる、飲み込みにくくなるなどの悪影響が出ます。

また、その後の離乳食の段階に進んでも、離乳食を上手にお口の中で運んだり、飲み込んだりすることが難しくなります。

話し方への影響

舌足らずなしゃべり方になり、はっきり発音できなくなることも舌小帯強直症の問題点のひとつです。

特に影響が出やすいのは、舌先を上げて発音する『r音』です。

発音に影響が出ている場合は、話し方の癖になる前の早めの処置が必要となることもあります。

舌小帯強直症の治療法

舌小帯強直症の治療法は、舌小帯切除術という舌小帯を切除して、舌の可動範囲を広げる手術です。

舌小帯、つまり舌の裏筋を切ると聞くと、難しい手術のように思われるかもしれませんが、舌小帯には重要な神経や血管がありませんので、手術時間はごく短時間です。

4〜5歳以降ならほとんどの場合、局所麻酔で入院することもなく手術を受けられます。

手術による身体へのダメージを侵襲(しんしゅう)と言いますが、舌小帯強直症の手術は比較的侵襲の少ない手術といえます。

舌小帯切除術

舌小帯切除術は、局所麻酔のもとで行う外科小手術です。

舌先や舌小帯の周囲に麻酔を行います。

舌小帯は、血管が少ないこともあり麻酔の効果は良好でよく効きますから、追加が必要になることはほとんどありません。

舌先に糸をかけて、無理のない範囲でお口を開けていただき、舌先にかけた糸を上向きに引っ張ります。

こうすると、舌小帯がよく見えるようになります。

舌小帯がよく見える状態で、少しずつ切っていきます。

やがて、舌小帯の部分が菱形になってきます。

舌を前に出してもらって、ハート状にならないのを確認したのち、糸で縫って閉じます。

抜糸は1週間程度で行います。

その後は、舌を十分に動かすためのリハビリテーションを行います。

レーザーによる舌小帯切除術

炭酸ガスレーザーがある医療機関なら、レーザーで舌小帯を切除することもできます。

レーザーで舌小帯を切除すると、術後の出血もほとんど起こりません。

レーザーで切除した場合も、先にご紹介した手術法と同じく、創部を縫合しますので、1週間程度おいてから抜糸します。

抜糸したのちは、舌を動かすリハビリテーションを行います。

舌小帯を切除した方がいいケース

舌小帯強直症と診断されたとしても、必ずしも切除術の適応となるわけではありません。

原則的には、お子さんに食事や発音に悪影響が見られる場合のみ切除術の適応となります。

それ以外の舌小帯強直症は、成長とともに自然に改善する可能性もありますので経過観察となります。

まとめ

今回は、舌が短くなる舌小帯強直症についてお話ししました。

舌小帯強直症になると、飲み込みや発音に悪影響が出ます。

もし、食事や会話がおかしいなと思ったら、ご紹介した見分け方をぜひ試してみてください。

当院は、舌小帯強直症の診断経験も豊富な歯科医院です。

お子さんの舌の長さに不安を感じるようでしたら、当院で一度ご相談いただければと思います。

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