虫歯を予防するフッ素の方法は3種類

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、虫歯を予防するフッ素の方法は3種類についてお話しします。

虫歯の予防方法はいろいろありますが、最も効果的とされる方法のひとつが、フッ素です。

フッ素を歯に効かせる行為を、「フッ素の応用」とわたしたち歯科医療者は表現しています。

歯へのフッ素の応用方法は、現在、大きく分けて『フッ素入り歯磨き剤による歯磨き』『フッ素洗口液による洗口』『フッ素塗布』の3種類あります。

それぞれに特徴があり、上手に使うことが虫歯予防に大切です。

そこで、今回は、皆さまの虫歯予防のためにも知っておいていただきたい、それぞれのフッ素の応用方法の特徴などについてご紹介しようと思います。

フッ素入り歯磨き剤による歯磨き

最もお手軽なフッ素の応用方法が、フッ素が配合された歯磨き剤を使った歯磨きです。

フッ素入りの歯磨き剤を使えば、歯磨きのたびにフッ素を歯に取り込むことができます。

もちろん、唾液中に含まれるフッ素の濃度が上がることで、虫歯菌の活動性を抑える効果も期待できますし、虫歯菌に溶かされた部分の修復効果(再石灰化効果)も期待できます。

何より、フッ素入り歯磨き剤によるフッ素の応用方法は、歯磨きをするだけなので大変お手軽というのが利点です。

フッ素の濃度

ところで、歯磨き剤に含まれるフッ素の濃度について、以前は、歯磨き剤に含まれるフッ素濃度の上限が1000ppmに制限されていました。

そうした状況の中、平成29年以降、濃度の上限が1500ppmまで緩和されました。

フッ素入り歯磨き剤のフッ素濃度の上限は、世界的には1500ppmが標準なので、日本もようやく追いついた感じです。

フッ素濃度1000ppmと1500ppmでは1.5倍の差ですが、唾液に残留するフッ素濃度では、1500ppmは1000ppmの2倍になります。

すなわち、製品のフッ素濃度の差以上に、1500ppmの製品は虫歯予防の効果が高いことがわかります。

なお、実際の製品では、フッ素濃度の上限を超えないように、950ppmと1450ppmとなっています。

したがって、フッ素入り歯磨き剤を選ぶなら、フッ素濃度1450ppmの歯磨き剤がおすすめです。

ただし、1450ppmの歯磨き剤は6歳未満のお子さんには使えませんので、ご注意ください。

ジェルタイプ

フッ素入り歯磨き剤に似たものとして、ジェルタイプもあります。

こちらは、歯をきれいに磨いたのち、歯ブラシにジェルをつけて歯の表面にフッ素を塗るような感じで使ってください。

フッ素洗口液による洗口

フッ素入り歯磨き剤による歯磨き以外にも自宅でフッ素を応用できる方法があります。

それが、フッ素の洗口液を使った洗口、すなわちうがいです。

うがいだけなので、フッ素洗口液による洗口もとても簡単なフッ素応用方法です。

フッ素洗口液の使い方

歯磨きをしたのちフッ素液を規定の量だけお口に含んで30秒〜60秒ほどグジュグジュとするだけです。

一回量は、年齢によって違いますので、洗口液の説明書でご確認ください。

なお、フッ素洗口液は吐き出したのち、改めてすすぐことなく、30分ほどの間は食べたり飲んだりしないようにしてください。

簡単ですが、フッ素の再石灰化効果や虫歯菌の活動を抑える効果、歯を虫歯に強くする効果は備わっています。

1日1回の洗口が勧められていますが、1週間に1回の洗口でも虫歯予防効果がありますので、少なくとも1週間に1回は洗口してください。

年齢ですが、うがいができるお年であれば、誰でも使えますが、おおむね4歳以上の使用が勧められています。

お子さんがしっかりとうがいができるお年になれば、ぜひご利用ください。

フッ素塗布

フッ素塗布は、歯科医院で行われるフッ素の応用方法です。

フッ素塗布には、ミュータンス菌によって脱灰された歯が再石灰化する際に、歯の結晶構造に

フッ素を取り込ませる効果が、他のフッ素応用方法よりも高いという利点があります。

歯の結晶構造にフッ素を吸収させると、歯の構造がハイドロキシアパタイトからフルオロアパタイトに変化し、虫歯への抵抗力が大幅に高くなります。

フッ素塗布の方法

フッ素塗布にはいろいろな方法がありますが、よく行われるのが、綿球法とトレー法です。

綿球法とは、ペースト状のフッ素をつけた綿球を使って、歯の表面にフッ素を塗る方法です。

綿球の代わりに歯ブラシを使うこともあります。

短時間で終わるので、小さなお子さんにも使いやすい方法です。

トレー法は、フッ素を入れた専用のマウスピースを上顎5分間、下顎5分間で合計10分間お口に装着するフッ素の応用方法です。

綿球法よりも長時間、フッ素を歯の表面に作用させられますので、虫歯予防効果が高いのですが、小さなお子さんには使いにくいのが難点です。

その他の方法としては、イオン導入法と言う方法があります。

イオン導入法は、歯の表面にフッ素を塗り、通電させることで、歯の表面にフッ素イオンを溶かし込む方法です。

効果は高いのですが、専用の器械が必要なのがデメリットです。

フッ素塗布の回数

フッ素塗布はいずれの方法も、年2〜4回受けるだけで十分な虫歯予防効果が得られます。

季節の変わり目や、夏休みや冬休みなどの長期の休みなどを利用して、歯科医院で塗布してもらうといいでしょう。

まとめ

今回は、虫歯を予防するためのフッ素の応用方法についてご紹介しました。

現在、行われているフッ素の応用方法は

①フッ素入り歯磨き剤による歯磨き

②フッ素洗口液による洗口

③フッ素塗布

の3つです。

それぞれを独自に行うのではなく、全て行うことが大切です。

特に、最後のフッ素塗布は歯科医院でのみ行われるフッ素の応用方法ですが、歯のクリーニング後に行いますので、歯もきれいになりますし、他の方法と比べると歯の結晶構造へのフッ素の取り込み効果が最も高いという利点もあります。

歯の構造自体にフッ素を取り込めば、虫歯に対する抵抗力が非常に高くなります。

フッ素を効果的に使って、虫歯を予防すると同時に、虫歯になりにくい歯にしましょう。

当院でも、フッ素塗布は実施していますので、ご興味をお持ちになった方は、ぜひ当院でご相談ください。

大田区鵜の木にある野原歯科医院

野原歯科医院は東京にある、多摩川線鵜の木駅より徒歩6分のところにございます。

提携駐車場は12台ございます。

野原歯科医院は、東京都大田区鵜の木周辺にお住いの方の歯の健康を第一に考えております。

東京都大田区鵜の木のかかりつけの歯医者として、お気軽にぜひ、ご相談ください。