こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。
本日は、お子さんの歯磨きに電動歯ブラシはいかがでしょうかについてお話しします。
電動歯ブラシとは、電気の力でヘッド部分が自動的に動くようになっている歯ブラシです。
回転式や音波式などいろいろなタイプが販売されていますが、普通の歯ブラシよりも歯の汚れを落としやすいのが利点です。
これはお子さんの歯も同じで、電動歯ブラシを使えば、よりきれいに磨けます。
電動歯ブラシは、何歳ごろから使えるのでしょうか。
今回は、お子さんの電動歯ブラシについてお話しします。
電動歯ブラシの選び方
電動歯ブラシを選ぶときは、子供用の電動歯ブラシをお選びになることをおすすめします。
確かに普通の電動歯ブラシでも、ヘッド部分を子供用のコンパクトなタイプにすればお子さんに使うことができます。
しかし、子供用の電動歯ブラシには、かわいいキャラクターが描いてあったり、お子さんにとって楽しいアプリが用意されていたりします。
また、お子さんの小さな手でも握りやすいように、普通の電動歯ブラシよりも、握りやすくデザインされています。
こうした理由により、お子さんが楽しく歯磨きができるように普通の電動歯ブラシではなく、子供用に作られた電動歯ブラシを是非、お選びください。
お子さんの電動歯ブラシは何歳から?
子供用の電動歯ブラシは、3歳以降のお子さんが使うことを前提に作られています。
そのため、お子さんの電動歯ブラシデビューは、3歳を過ぎればいつでも大丈夫です。
3〜5歳ごろ
電動歯ブラシは普通の歯ブラシと比べると磨きやすいのが特徴ですが、そうは言っても3〜5歳ごろではなかなか歯をきれいに磨くことはできません。
歯茎に当たると、くすぐったくなって磨かなくなることもあります。
そのため、3〜5歳ごろのお子さんは、保護者の方が電動歯ブラシを使って歯を磨いてあげてください。
電動歯ブラシ用のアプリを一緒に見ながら、歯1本1本を意識しながらていねいに磨いてあげてください。
歯磨き剤を併用すると、より効果的に歯を磨けます。
おすすめはフッ素配合タイプです。
フッ素入り歯磨き剤は、フッ素濃度1000ppmまでのものを選ぶようにしましょう。
5歳以降
5歳を過ぎた頃から、お子さんが自分で歯を磨けるようになります。
まずは、お子さんに電動歯ブラシを持っていただき、お子さんご自身で歯を磨くようにしてください。
そして、磨き終わったらお子さんのお口の中をチェックし、仕上げ磨きをするようにしてください。
歯磨き剤は、フッ素入りをおすすめします。
特に6歳を超えると、1500ppm(製品は1450ppm)の高濃度タイプを選ぶことができますので、こちらをお選びになると虫歯予防に効果的です。
お子さんが電動歯ブラシを使うメリット
普通の歯ブラシではなく電動歯ブラシを使うと、お子さんにはどのような利点があるのでしょうか。
歯磨きが楽しくなる
子供用の電動歯ブラシを販売しているブラウンやフィリップスなどのメーカーは、同時に子供用に専用の電動歯ブラシ用アプリを開発しています。
電動歯ブラシ用アプリをダウンロードしたスマホやタブレットPCと電動歯ブラシをBluetoothで接続すると、楽しいキャラクターが登場します。
歯磨きの回数などによって、表彰してもらったり、スマホのキャラクター用に新しい衣装や食べ物、おうち、背景などがもらえたりします。
歯磨きをするたびに、何らかのプレゼントが得られるので、ゲーム感覚で歯磨きができるようになります。
楽しく歯磨きをすることで、歯磨きの習慣も自然に身につけられます。
正しい歯磨きができる
電動歯ブラシ用のアプリで歯磨きモードにすると、歯の3Dと電動歯ブラシのヘッドが表示され、それにしたがって歯に当てることで、正しく歯磨きができるようになっています。
ちなみにアプリの歯磨き時間は、基本的に2分間です。
歯がよりきれいになる
奥歯などの磨きにくいところも、電動歯ブラシのアプリの指示にしたがって電動歯ブラシを当てればきれいに磨けます。
もちろん、そうでないところもよりきれいに磨けますから、普通の歯ブラシよりも効率的に歯の表面についたプラークを除去できます。
お子さんが電動歯ブラシを使うデメリット
電動歯ブラシを使うメリットもあればデメリットもあります。
普通の歯ブラシでの歯磨きが難しくなる
電動歯ブラシは確かにきれいに磨けるのですが、いつも電動歯ブラシが使えるとは限りません。
保育園や幼稚園でお昼ごはんを食べたあとは、普通の歯ブラシで磨くことでしょうし、お泊まり保育でも同じでしょう。
小学校に上がったら、自然学校や修学旅行などに電動歯ブラシを持って行くことは紛失や破損のリスクから躊躇されてしまうかもしれません。
磨き方は、電動歯ブラシは、歯に当てるだけです。
一方、普通の歯ブラシは歯に当てて歯ブラシを動かさなくてはなりませんから、磨き方が根本的に異なります。
電動歯ブラシが使えない場合に、普通の歯ブラシに慣れていなかったら、歯がきれいに磨けなくなってしまいます。
同時に歯磨きができない
電動歯ブラシを家族それぞれに購入するのはコストが高くなってしまいます。
そこで、電動歯ブラシ本体をひとつ購入し、ヘッドの部分を交換して家族で使い分けることが多いです。
電動歯ブラシはひとつだけですと、誰かがそれを使っている間、他の人は歯磨きができないことになります。
電池が切れると動かない
電動歯ブラシは、充電式、乾電池式のいずれも電池がきれると動かなくなります。
電動歯ブラシのヘッドは、電動歯ブラシ用に作られていますので、電池が切れたからといって電動歯ブラシを普通の歯ブラシのように使うのはなかなか困難です。
まとめ
今回は、お子さんの歯磨きと電動歯ブラシについてお話ししました。
年齢では3歳を超えたあたりから、電動歯ブラシをお使いいただけます。
5歳ごろまではご自身では磨きにくいでしょうから、保護者の方が磨いてあげてください。
6歳を超えたら、1500ppmの高濃度フッ素入り歯磨き剤を使うことをおすすめします。
電動歯ブラシを使うと
①楽しく歯磨きができる
②正しい歯磨きができる
③歯がよりきれいになる
などの利点があります。
小さなお子さんのお口も効率的にしっかり磨ける電動歯ブラシ、ご利用になってみてはいかがでしょうか。
大田区鵜の木にある野原歯科医院
野原歯科医院は東京にある、多摩川線鵜の木駅より徒歩6分のところにございます。
提携駐車場は12台ございます。
野原歯科医院は、東京都大田区鵜の木周辺にお住いの方の歯の健康を第一に考えております。
東京都大田区鵜の木のかかりつけの歯医者として、お気軽にぜひ、ご相談ください。