歯をほとんど削らずきれいにできるグラディアダイレクト

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

本日は、歯をほとんど削らずきれいにできるグラディアダイレクトについてお話しします。

MIという言葉をお聞きになったことありませんか?

MIとは、Minimal Interventionの頭文字をとった言葉で、最小(Minimal)の侵襲(Intervention)という意味です。

実は、近年、歯科治療ではこのMIというコンセプトが主流になっています。

具体的には、歯をできるだけ削らないようにする、可能な限り残すという治療です。

このMIの考え方は、グラディアダイレクトにも応用され、仕上がりを自然できれいにするだけでなく、歯を削る量を少しでも減らすようにしています。

今回は、審美性とMIを兼ね備えたグラディアダイレクトの特徴についてお話しします。

■本物の歯は光を乱反射する

歯は、その大部分が象牙質でできており、その外側をエナメル質で覆う構造をしています。

文章に表すと、このようにな単純な2層構造になりますが、実はその結晶構造はかなり複雑です。

歯に当たった光は、一部はエナメル質で反射し、エナメル質を透過した光はエナメル質と象牙質の境目で反射、残る光はさらに象牙質で反射し、そこからさらに透過する光は象牙質内部にある象牙細管という非常に細かな管でも反射するというように、乱反射します。

歯科治療後に、どれだけ仕上がりが本物の葉に近づけられるかは、この本物の歯が持っている複雑極まりない光の乱反射を再現できるかにかかっています。

■審美性とMIを両立させるためのグラディアダイレクトの特徴

グラディアダイレクトの秘密はそのフィラーにあります。

フィラーの最適化による審美性の獲得

グラディアダイレクトは、コンポジットレジンとよばれる歯科治療材料の一種です。

コンポジットレジンとは、レジンという有機質の物質と、フィラーとよばれるシリカ(ガラス粉)などの無機質でできたミクロの粉末を合成した歯科材料です。

いろいろな素材を複合(コンポジット)させていることからこのようによばれます。

前述したように、本物の歯はとても複雑な光の乱反射を起こします。
これを再現できなければ、本物の歯のような仕上がりにはなりません。

そこでグラディアダイレクトは、コンポジットレジンを構成するフィラーを審美的に最適化することで本物の歯のような仕上がりを目指しました。

具体的には、それぞれの粒の大きさや形を統一せず、あえてバラバラにしたのです。

こうすることで、本物の歯のような光の乱反射の再現が可能になりました。

これこそが、グラディアダイレクトが自然な仕上がりになる理由なのです。

ハイブリッドフィラーによる強度の確保

グラディアダイレクトのフィラーは、GCという歯科材料のメーカーが独自に開発したMFRハイブリッドタイプとよばれるフィラーです。

このハイブリッドフィラーには、通常のコンポジットレジンに用いられるフィラーに配合されている微細なガラス粉に加え、セラミック製のフィラーも配合されています。

グラディアダイレクトのハイブリッドフィラーは、加工段階でフィラーの表面に手が加えられており、高い強度と粘り強さを備えているのが特徴です。

こうした特性により一般的なコンポジットレジンよりも、グラディアダイレクトは物理的な強度に優れています。

物理的に強くすると割れにくくなりますので、一般的なコンポジットレジンよりも薄く充填できます。

■グラディアダイレクトでの治療の特徴

高い審美性とMIを両立させられるグラディアダイレクトでの治療の特徴をご説明します。

自然な仕上がり

前述したように、グラディアダイレクトに配合されているフィラーは、本物の歯と同じような光の乱反射を再現するように作られています。

通常の保険診療で使われるコンポジットレジンよりも優れた違和感のない自然な仕上がりになります。

健全なところをほとんど削らない

虫歯を削ってできた穴を窩洞と言います。

窩洞の面が凸凹としていると、通常のコンポジットレジンではきれいに埋められないので、凸凹としているという理由だけで、健全な部分も削って丸めてから埋めています。

グラディアダイレクトなら、凸凹としたところでも埋めやすいように作られた特殊なレジンが用意されていますので、凸凹としていても健全な部分を削ることなく、きれいに埋めることができます。

審美性の高い被せ物としては、セラミック製の被せ物がありますが、こちらは歯全体を削らなくてはなりません。

グラディアダイレクトなら、歯のごく一部だけを削って治すことができるので歯を削る量も断然少なくなります。

このように、グラディアダイレクトは、保険診療のコンポジットレジンによる治療や審美性の高い他の治療法と比べてもMIのコンセプトを実現できる理想的な治療法であるといえます。

■グラディアダイレクト以外の審美性が高い治療法の例

では、具体的にグラディアダイレクト以外の審美性の高い治療法と、グラディアダイレクトを比べてみましょう。

ポーセレンラミネートベニア

ポーセレンラミネートベニアは、歯の表側を薄く削って、セラミック(ポーセレン)のカバーを貼り付ける治療法です。

セラミックを使って表側全面の色調を違和感なく自然な仕上がりに整えられるので、ポーセレンラミネートベニアは、審美的に優れた治療法と言えます。

その反面、歯の最も外側のエナメル質の表面のごく一部だけを削るのですが、薄いとは言え、表側を全体的に削らなくてはなりません。

対して、グラディアダイレクトは、気になる部分だけを削って色を合わせていきますので、削る量はより少なくてすみます。

MIというコンセプトから考えると、ポーセレンラミネートベニアよりもグラディアダイレクトの方が秀でています。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、金属など審美性に劣る素材を全く使わないセラミック製の被せ物です。

セラミックには、強度は強いけれど、脆いという性質があり、被せ物にセラミックを使うと、噛み合わせた時に加わる衝撃で破損することがあります。

そこで、オールセラミッククラウンは、セラミックの持っている脆いという物理的な特性を補うため、ジルコニアという特殊なセラミックで内側を補強して割れにくくしています。

オールセラミッククラウンは、一見するとまるで本物の歯のような美しさを備えています。

まさに理想的な審美性を得た被せ物と言えますが、オールセラミッククラウンを装着するためには、歯を健康な部分を含めて全体的にかなり削らなくてはなりません。

まさしくMIというコンセプトから考えると、審美性と歯の削除というジレンマの上に立っている治療法と言ってもいいかもしれません。

■まとめ

グラディアダイレクトは、自然で違和感のないきれいな仕上がりだけでなく、歯を少しでも削らないという特性を備えています。

グラディアダイレクトは、

①フィラーの最適化

②ハイブリッドフィラーの採用

により、審美性と強度を高い次元で両立させた優れた特性を持っています。

他のポーセレンラミネートベニアやオールセラミッククラウンなど審美性に優れた治療法はいろいろありますが、MIというコンセプトから考えると、グラディアダイレクトこそが、審美性とMIをバランスよく両立させた理想的な治療法と言ってもいいかもしれませんね。

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