こんにちは! 野原歯科医院院長の野原行雄です。
このブログでは、本日は、グラディアダイレクトとコンポジットレジンの比較をご紹介致します。
グラディアダイレクトを行える歯科医院は少ないため、ぜひこのブログの情報を参考にしてください。
このブログに知りたい情報がなかった、グラディアダイレクトのことに関してもう少し知りたいという方に、当院ではLINEによるグラディアダイレクトの無料相談を始めました。
当院で治療を行った方は、このLINE無料相談をきっかけに受診した方(特に20-50代の女性)が多いです。
みなさま、ぜひ気軽にご連絡ください。
小さな虫歯を自然で違和感のない仕上がりに治す治療法に、グラディアダイレクトによる治療法があります。
一方、我が国では、健康保険制度が充実しており、病気の治療を比較的低コストで受けることが可能となっています。
これは虫歯治療も同様で、例えば歯の表面に生じた虫歯なら、コンポジットレジン充填という治療を受ければ、その日のうちに治療が完了します。
このコンポジットレジン充填は、歯科医師がCR(シーアール)とよんでいる治療法です。
小さな虫歯なら、痛みを感じることもないほど負担も少なく、虫歯治療で広く利用されていますから、歯科医院で耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
コンポジットレジン充填は保険診療の適応を受けていますので、治療費も安くおさえられます。
グラディアダイレクトもその日のうちに治療が終わりますが、こちらは保険診療の適応を受けていないので、インプラントや矯正治療のように治療費が高額です。
どちらも、その日のうちに治療が完了するという点では同じなのですが、グラディアダイレクトとコンポジットレジン充填ではどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、グラディアダイレクトとコンポジットレジン充填の違いについてお話しします。
■グラディアダイレクトとは
グラディアダイレクトは、光重合型超硬質レジンという虫歯治療に使われる修復材料で、ジーシーというメーカーから発売されています。
レジンという名称を聞くと、保険診療で受けられるコンポジットレジン充填と大差ないように聞こえるかもしれませんが、グラディアダイレクトと保険診療で使われるコンポジットレジンは大きく異なります。
グラディアダイレクトのレジンの特徴
コンポジットレジンは、レジンというプラスチック成分に、シリカ(ガラス)の粉末などで作られているフィラーという非常に細かい特殊な粉末成分を組み合わせて作られています。
コンポジットレジンの持つ性質は、フィラーによって変わってくるので、どのようなフィラーを配合するかだけでなく、どのようにしてフィラーを作るのかもコンポジットレジンの性質に影響します。
すなわち、フィラーはコンポジットレジンにとってたいへん重要な成分です。
グラディアダイレクトは、このフィラーに特徴があります。
通常のシリカ製のフィラーに加えて、セラミックス製のフィラーを配合してあるのです。
保険診療のコンポジットレジンに使われているフィラーにはセラミックス製のフィラーは配合されていません。
グラディアダイレクトは、セラミックス製のフィラーを組み合わせたハイブリッドタイプのフィラーでできています。
そのため、仕上がりが非常に自然できれいなだけでなく、セラミックによって強度もたいへん高められています。
保険診療で用いられるコンポジットレジンの特徴
保険診療で用いられるコンポジットレジンも、レジンというプラスチック成分とフィラーの組み合わせで作られています。
ですが、基本的にはシリカ(ガラス)の粉末から作られたフィラーが使われており、グラディアダイレクトのようなセラミックでできたフィラーはほとんど配合されていません。
歯の色に似た白い色合いをしていますが、透明感がないため、違和感のある白さです。
■グラディアダイレクトとコンポジットレジンでは盛り方が違う
グラディアダイレクトと、保険診療のコンポジットレジン充填を比較した場合の最も大きな違いは、レジンの盛り方です。
グラディアダイレクトのレジンの盛り方
歯の大部分は象牙質でできており、その表面をエナメル質という骨よりも硬い物質で覆う構造をしています。
構成している物質が異なるわけですから、象牙質とエナメル質では当然、色が異なります。
具体的には、エナメル質は比較的透明色に近い色をしていますが、象牙質はそうではなく、反射率が高い乳白色です。
そのため、虫歯を削ったあとにレジンを盛るとき、虫歯の深さに応じてレジンの色を変えなければ自然な仕上がりにはなりません。
そこで、グラディアダイレクトは、最初から何層にも分けて色の異なるレジンを盛り上げる、つまり積層充填するように作られています。
グラディアダイレクトは、セラミックの被せ物のように院内に特別な設備はいらないのですが、この積層充填が技術的に難しいのが難点です。
当院は、複雑な虫歯の積層充填にも十分対応しており、それぞれの歯に合わせた自然な仕上がりが得られます。
保険診療で用いられるコンポジットレジンのレジンの盛り方
保険診療で用いられるコンポジットレジンでは、グラディアダイレクトのように何層にも分けて盛るようなことはありません。
一種類のコンポジットレジンで、虫歯を削った穴の深さに関係なく均一に盛ります。
そして、専用の光照射器から特殊な光を照射して、固めます。
したがって、グラディアダイレクトのような積層充填は行われないため、治療の技術的には簡単です。
小さな虫歯であれば仕上がりに差ほどの違いは生じませんが、少し大きな虫歯の穴になれば、コンポジットレジンの部分とその周囲の歯の色に色の差が生じます。
■グラディアダイレクトはシェードが豊富
グラディアダイレクトは、レジンの盛り方が違うだけでなく、カラーバリエーションも異なります。
グラディアダイレクトのシェード
コンポジットレジンのカラーバリエーションをシェードとよびますが、グラディアダイレクトは全部で27色も用意されています。
積層充填するときに、透明性の異なるさまざまなシェードを組み合わせることで、本物の歯の色のような仕上がりにすることができるようになっています。
この自然な仕上がりが、グラディアダイレクトの最大のメリットで、実際に来院していただいた患者さんの多くからも高い評価を受けています。
保険診療で用いられるコンポジットレジンのシェード
保険診療で用いられるコンポジットレジンは、グラディアダイレクトほどシェードのカラーバリエーションは豊富ではありません。
多くても12色くらいしかラインナップされていません。
しかも比較的よく使われる、つまりよく売れるのは、A2・A3・A3.5あたりなので、通販の歯科材料のカタログを見ると、このカラーバリエーションしか取り扱っていなかったりします。
カラーバリエーションが少ないと、さまざまな歯の色に合わせることが難しくなります。
もちろん、歯の持っている透明感も再現されることはありません。
コンポジットレジンによる治療は目立ちにくいと言われますが、それはあくまでも銀歯など金属製の被せ物を入れた場合と比べた話であって、グラディアダイレクトのような自然な仕上がりにはなりません。
しかも、年数が経てば、少しずつ黄色く変色してしまいます。
変色したコンポジットレジンは、削って取り除いた上で、再び詰め直さないときれいになりません。
コンポジットレジンを削った上でさらに一層削って詰め直すため、削る量も増えてしまい、必然的に負担も大きくなります。
自然な仕上がりを望む患者さんには、満足していただけない可能性が高く、審美歯科としては使いにくい治療法です。
■まとめ
今回は、グラディアダイレクトと保険診療で使われるコンポジットを比べてみました。
グラディアダイレクトは、
①積層充填
②カラーバリエーションが豊富
保険診療のコンポジットレジンは、
①単一充填
②シェードは限定的
という違いがあります。
この違いにより、グラディアダイレクトで治すと、本物の歯のような自然な仕上がりになるのに対し、保険診療のコンポジットレジンで虫歯を治すとのっぺりとした違和感が生じます。
アレルギーなどのリスクについては違いはありません。
治療後の仕上がりを重視したい方には、グラディアダイレクトの方がおすすめですね。
もちろん、前のコンポジットレジンを取り除いてグラディアダイレクトに代えることも可能です。
もしグラディアダイレクトについて詳しく知りたい方は、ぜひ受付までお申し出ください。
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