期間がかかる歯周病治療(歯周病の治療計画)

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

歯ぐきの腫れや出血、口臭などが気になって歯科医院を受診した場合、歯周病の治療が行われます。

病気の治療は、ダラダラと行うものではなく、治療計画を立ててから行われるものです。

歯周病も同じで、歯周病の治療計画を立ててから歯周病治療にあたります。

今回は、歯周病の治療計画とその流れについてお話しさせていただきます。

■歯周病治療の目標

歯周病に限らず、病気の治療をするためにはまず目標を定めなければなりません。

歯周病の目標は、

①歯ぐきが腫れていない

②歯周ポケットの深さが正常である

③痛みを感じることなく、食事ができる

④歯ぐきの腫れが再発する恐れがない

の4つです。

■治療計画を立てる大切さ

行き当たりばったりの治療をしている限り、前述した目標を達成することはできません。

目標を達成できなければ、当然ですが歯科医師が治療にかけた時間や努力だけでなく、患者さんの時間も努力も水の泡となってしまいます。

そうならないためには、治療計画を立てなければなりません。

歯周病の治療計画は、歯周病を治すために欠かせないものなのです。

■歯周病の治療計画の立案

歯周病の治療計画は、

①診査診断

②緊急処置

③基本治療

④治療の評価

⑤歯周外科治療

⑥治療の評価

⑦メインテナンス

おおむねこの流れに沿って立案されます。

歯周病の症状がどれほど軽くても、反対にとても重くても、治療の進め方そのものは同じです。

ただ、症状が軽い場合は、比較的簡単な処置となることが多いので、治療にかかる時間も回数も少なくてすみます。

症状が重くなれば、行わなければならない処置は増えるので、治療にかかる時間も回数も増えていきます。

診査診断

歯周病に限らず、治療を行う前に欠かせないのが、診査診断です。

歯周病では、主に歯ぐきだけでなく、噛み合わせや被せ物や詰め物を含めた歯の状態もチェックします。

歯周ポケットという歯と歯ぐきの隙間の深さを調べたり、レントゲン写真を撮影し、歯を支えている歯槽骨という骨の状態をチェックします。

また、歯ぐきから出血しやすい状態になっているのか、歯がどれくらい動いているのか、膿が出ていないかなども検査します。

もし、痛みを訴えているなら、その痛みの原因が歯周病なのか、むし歯による痛みなのかも検査して確認しなければなりません。

緊急処置

歯ぐきの腫れや痛みなどがある場合は、緊急に処置を行わなければならないことがあります。

例えば、歯ぐきが化膿して腫れている場合は、腫れている部分を切開して、膿を出します。

歯ぐきから異常な出血を認める場合には、出血に対する処置を行わなければなりません。

症状によっては、こうした処置を歯周病の治療計画を立案する前に行うこともあります。

その場合は、痛みなどの症状が改善したのちに、改めて歯ぐきの状態を審査し、治療計画を立案します。

基本治療

歯周病の基本治療では、歯周病を発生させる原因を取り除くことを目的とした治療が行われます。

そこで行われるのが、プラークコントロールです。

プラークとは、歯の表面についた白いカスのようなもののことで、歯周病の原因である歯周病菌が潜んでいます。

つまり、プラークこそが歯周病を発生させる原因です。

プラークを取り除くことをプラークコントロールと言いますが、そのために歯石を取り除くスケーリングやルートプレイニングを行います。

そして、日々の歯みがきでもしっかりとプラークが取り除けるように、歯磨きの方法を説明・指導します。

基本治療は、プラークコントロールだけではありません。

抜歯しなければならないような状態になっている歯の抜歯や、グラグラと動いている歯を固定して揺れにくくする処置、噛み合わせの調整、合いの悪い被せ物や詰め物の修正、むし歯治療なども含まれます。

治療の評価

基本治療が一旦終了した段階で、歯周病がどれくらい改善されたのかをチェックします。

具体的には、歯周ポケットがどれだけ浅くなったのか、出血しにくくなったのかなどを検査します。

歯周外科治療

基本治療だけでは歯周病の改善が認められない場合は、歯周ポケットを取り除いたり、歯ぐきなどの歯周組織の形を整えたりする歯周外科治療とよばれる外科治療に進みます。

歯周外科治療と一言で言っても、歯周ポケット掻爬術、歯肉整形術、歯肉除去術、歯槽骨整形術などいろいろな種類があります。

どの方法が適しているかどうかは、症状に応じて決まります。

ここで大切なのは、歯周外科治療を行う必要があるかどうかは、基本治療が終わるまでは決められないという点です。

あくまでも、基本治療後の評価を受けて実施するかどうかが決まるからです。

歯周病治療が長引いてくると、「初めのうちは外科治療の話など聞いていなかったのに、どうしてこんなに治療を受けた後になって必要になるのか」などと疑問に思うこともあるかもしれませんが、これは治療に取りかかった頃にはわからないこと、決められないことなのです。

治療の評価

歯周外科治療が終わったら、再び評価を行い、歯周組織の状態をチェックします。

メインテナンス

歯周病治療が終わったのち、その効果を失わないようにするのがメインテナンスです。

メインテナンスは、歯周病によって傷ついた歯ぐきなどの歯周組織の健康を保ち続けるために大切です。

メインテナンスのスケジュールは、歯周病治療が終わった時に、プラークコントロールの達成度や歯ぐきの状態などをみて決められます。

■まとめ

歯周病の治療は、軽度な場合でも数回、症状が重症な場合は数ヶ月かかることもあり、効果的な治療を行うためにはしっかりとした治療計画を立てることが大切です。

歯周病の治療計画は、

①診査診断

②緊急処置

③基本治療

④治療の評価

⑤歯周外科治療

⑥治療の評価

⑦メインテナンス

の順序に立てられます。

軽症なら⑤と⑥が必要なくなります。

症状が軽ければ軽いほど、治療の時間も回数も少なくて済むわけですから、自覚症状がほとんどない初期の段階で歯周病に気づくのがベストです。

そのためにも、歯科医院で定期的に診察してもらうことをおすすめします。

大田区鵜の木にある野原歯科医院

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