歯周病と言われたら©(歯周病の原因)

こんにちは。野原歯科医院院長の野原行雄です。

歯磨きをしたときに歯ぐきから出血したり、歯ぐきが腫れて痛くなったりした時は、歯周病になっているのかもしれません。

昔は、歯茎にそんなことが起こったことなかったのに・・・とお思いの方も多いのではないでしょうか。

歯周病は、どうして起こるのでしょうか。

今回は、歯周病の原因についてわかりやすくお話しさせていただきます。

■歯周病って何?

歯周病とは、書いて字の如く、歯の周りに起こる病気です。

昔は、歯槽膿漏とよばれていました。

歯の周りとは、歯ぐきや歯を支えている歯槽骨という骨、歯根の周りを覆っているセメント質という部分、そして、セメント質と骨を結びつけている歯根膜という薄い靭帯のような部分を指します。

ここに起こる病気が歯周病なのです。

ですから、むし歯のように歯そのものに何らかに変化が起こる病気ではありません。

■歯周病の原因

歯周病の原因は、歯周病菌というお口の中にいる細菌です。

歯周病の原因となる細菌はとても多く、何と100種類以上もの細菌が、歯周病に関連しているのではないかと考えられています。

レッドコンプレックス

たくさんの種類のある歯周病菌の中でも特に歯周病を発症するのに関連性が高いとされている3種類の歯周病菌があります。

それは、フォルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)、トレポネーマ・デンティコラ(Td菌)、タネレラ・フォーサイセンシス(Tf菌)とよばれる細菌たちです。

歯周病への関与度合いが高いこれらの歯周病菌を総称して、レッドコンプレックスとよんでいます。

歯周病治療では、これら3種類の細菌をいかにして減らすかが、成功の鍵を握っています。

■歯周病菌はどこからくるの?

人は生まれる前、つまりお腹の中にいる時は、無菌状態なので、歯周病菌はお口の中にはいません。

つまり、生まれてから歯周病菌に感染することで、歯周病菌がお口の中に住み着くというわけです。

歯周病菌が感染する経路は、唾液です。

歯周病菌に感染したお口の唾液が、入り込むことで歯周病菌に感染します。

唾液が入り込むというと、驚かれるかもしれませんが、唾液が入り込む経路はいろいろあります。

親子間

硬い食べ物を親御さんが、ご自身で噛んで柔らかくすると、この時親御さんの唾液が食べ物に付きます。

この後、この食べ物をお子さんが食べることになりますので、唾液とともに歯周病菌もお口に入ってしまいます。

また、熱い食べ物を息を吹きかけて冷ましてあげるのも、唾液が飛び散りますので、同じように歯周病菌がついた唾液を食べ物に吹きかけるのと同じ効果をもたらしてしまいます。

友人

たとえば、よその子供が口に入れたり、噛んだりしたおもちゃには、歯周病菌に感染した唾液がついている可能性があります。

もし、このおもちゃを触ったてを舐めたり、おもちゃそのものを口に入れたりすると、歯周病菌が口に入り込むことになります。

恋人・夫婦間

恋人や夫婦間で歯周病菌が広がる原因は、キスです。

夫婦間で歯周病菌の遺伝子を調べてみたら、生まれも育ちも全く異なる夫と妻であるにもかかわらず、遺伝子が同一だったという報告例もあります。

こうしたことから、歯周病も性感染症の一種であるとする見方もあります。

食事

中華料理など大皿に盛ったお料理、お鍋などをみんなで取り分けて食べたことありますよね。

この時、歯周病菌のいる人の唾液がついたお箸、スプーンなどを使って、食べ物を取り分けると、ここから歯周病菌は広がります。

そうです、直箸も歯周病菌を広げてしまう要因なのです。

歯周病菌を広げないためには、取り箸を使って食べることも必要です。

動物

動物からうつるというと意外に思われるかもしれませんが、ペットの歯周病菌が人にうつったという研究結果もあるそうです。

犬や猫という思わぬところからも歯周病菌はうつってくるのですね。

■歯周病菌がいるところ

では、歯周病の原因である歯周病菌は、お口のどこにいるのでしょうか。

それは、プラークです。

プラークとは、歯の表面についた白いカスのようなもののことです。

歯の表面を爪楊枝や爪で擦ってみると取れてきませんか?

プラークの正体は、実は細菌の塊です。

そのため、最近では、バイオフィルムともよばれるようになりました。

プラークの中にいるのは、歯周病菌だけではありません。

むし歯の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンスもここにいます。

プラークを取り除く、つまりプラークコントロールは、歯周病だけでなく、むし歯を含めお口の健康管理の上でとても大切なことなのです。

■まとめ

今回は、歯周病の原因についてお話ししました。

歯周病は、歯周病菌が原因で起こる病気です。

歯周病菌は、100種類以上もいると言われていますが、とりわけ歯周病に関連していると言われているのが、レッドコンプレックスとよばれるフォルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)、トレポネーマ・デンティコラ(Td菌)、タネレラ・フォーサイセンシス(Tf菌)です。

これら歯周病菌は、他の人の唾液から感染して広がっていきます。

感染そのものをなくせればいいのですが、それはなかなか難しいというのが現実です。

そこで、歯周病菌が住んでいるプラークを歯磨きを丁寧にすることで取り除き、歯周病を含め、お口の健康を守るようにしましょう。

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