認知症の人への歯科的対応

認知症の人への歯科的対応及び歯科治療のため歯科医師が知っておくべき認知症の基本事項
日本歯科医師会雑誌vol68.11東京都健康長寿医療センター研究所専門副部長 平野浩彦先生
より引用

上記論文の解説
日本の認知症の人は462万人で、今後も増えると考えられています。
平成27年に認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を厚生労働省が国家戦略として発表しました。歯科医師の役割として次の4点が求められています。
1.口の中の健康向上に通じる認知症予防
2.認知症の早期発見
3.認知症の進行に応じた継続的な、口の健康管理
4.認知症対応力向上研修の実施

新オレンジプランとは
1)認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療介護等の提供
3)若年性認知症施策の強化
4)認知症の介護者への支援
5)認知症の人を含む高齢者にやさしい地域作りの推進
6)認知症の予防法、診断法、リハビリモデル、介護モデルの研究開発及び成果の普及の推進
7)認知症の人やその家族の視点の重視

当院では「認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現をめざす」という考え方を取り入れていくつもりです。